海外で日本語を教えています

日本語教師です。ネイティブスピーカーとしてだけでなく、色んな角度から日本語を見ていきたいと思っています。

なみだ、涙の内向型。

キンドルでセールをしていたので、『内向型を強みにする』という本を購入してみた。内向型・外向型という言葉は心理学者のユングが定義したもので、内省的な人が内向型、社交的な人が外向型、程度の知識しかなかったけれど、自分は何となく内向型っぽいと思っていた。

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まだ読んでいる途中だけど、内向型診断テストを受けてみたらまさに自分は内向型人間、ドンピシャだった。そして、三十個の質問の中で外向的な要素には一つか二つくらいしか引っかからなかった。

本書で述べられていた内向型の性質は、だいたいこんな感じです。

 

・人の多い場所が苦手。(人ごみ、パーティーとか)静かな場所が好き。

・一人の時間がないと息が詰まる。

・よく考えてから発言する(言いながら考えない)。

・友達と呼べるのは、かなり親しい間柄の人だけだと思っている。

・不思議ちゃんと言われることがある。

・自分の評価を過剰に気にしてしまう

・ジェットコースターなど刺激の強いものは苦手。

・色々なことをいっぺんにこなすのは苦手。一つのことに集中したい。

 

これにそこそこ当てはまるなら、あなたも立派な内向型です。ちなみに私は全部当てはまります。

センシティブで思慮深いところが長所の内向型だけど、世の中の多くの人は外向型なので、内向型は過小評価されているそうだ。(本書によれば、外向型は全体の75%にもなるそう。でもそれはアメリカの話なので、日本だと内向型がもっと多そうな気も。)

私もその通りだと思っている。思い返せば、内向型ゆえに周囲から理解が得られなかった経験が多々あるからだ。

まず、私の母は外からの刺激を常に求める外向型なので、内向型の私がもどかしかったようだった。「もっと活発で明るい子になった方が、お友達が増えるよ」とよく言われたものだが、私にとっては正直「おかん、まるきり別人格になるのは無理やで!」と思っていたものだ。それに私は、ごく親しい友達が数人いればそれで満足していた。

その他にも学生時代、アルバイト先の飲食店で「お前はほんとどんくさいな!」と店長に怒られたり、くだらないミスを連発してポンコツぶりを発揮していた。でも別に何も考えていなかったから仕事ができなかった訳ではなく、色々考え過ぎて身動きできなくなっていたのだ。これって、同じようで結構違うでしょ!そこんとこを理解してほしいが、世の中そんなに甘くない。飲食店には外向的な人が多かったから、まさに四面楚歌状態だった。

それでアルバイトを別の分野、塾講師とか家庭教師とか教育関係だけに絞ってみたら、これが案外うまくいく。内向型は外からの刺激が多すぎるとてんてこまいになってしまうから、飲食店のような慌ただしい職種は向いておらず、一つのことにじっくり向き合う教育のような仕事の方が向いているようだ。しかも仕事仲間も内向型の人が多いから、自分を理解してくれる。

この本を読んで、自分がなぜ飲食店のバイトではポンコツだったのか、どうして教育関係の仕事が向いていると感じるのか、とても納得がいった。周りと自分のギャップを感じる、とろいとよく言われてしまう、なんて劣等感に苛まれている人にはぜひ読んでもらいたいと思う。そして内向型の人だけじゃなく外向型の人にも本書をおすすめしたい。「世の中には自分と異なる人種がいるんだな」と頭の片隅に記憶してもらえれば幸いである。内向型の地位がもっと上がれば世の中もっとハッピーになるはずだから、どうか外向型さん、よろしくお願いしまっせ。