海外で日本語を教えています

日本語教師です。ネイティブスピーカーとしてだけでなく、色んな角度から日本語を見ていきたいと思っています。

夫?妻?家内?主人?配偶者の呼び方について。

 日本人の友達や美容師さんなど、第三者を前にして配偶者を呼ぶとき、何と言ったらいいのかちょっと考えてしまう。フランス語だったらmon mari(夫) / ma femme (妻。女性という意味もある)くらいだから、迷うことはないのだけど。

ちなみに、「奥さん」というのは他人の配偶者に使う言葉で、よく関西系の芸人が使っている「嫁」も夫の両親から見た呼び方なので、本来は正しくない(嫁の対義語は婿。でも芸人が多用してきたせいか、「嫁」という言葉は照れずに冗談めかして言える雰囲気を持っているように感じる)。「旦那」という言葉もよく使われるけど、辞書によれば妾の主人やパトロンなど怪しげな意味もあるらしいし…。

「主人」と「家内」というのは自分の配偶者に使うのは間違いじゃないらしいけれど、今日日の若者は使ってないよなあ、という印象。それに若干、封建制度のにおいがしなくもない。ちょっと古めの日本語の教科書には、この「主人」と「家内」が採用されていることが多い。年配の日本語を学んでいるフランス人男性が「私の家内は…」と言っていたのが、なんとなく似合っているなと思ったことがある。

色々考えてみても、「夫」というのが当たりさわりなくて古臭さもないからいいかな、と今のところは思っている。でも正直、自分のハズバンドを「夫」と言っている人をあまり見かけない気もする。

そういえば、イギリス育ちの大学の先生(日本人女性)が「パートナー」と言っていたのがすごく格好良かった。私にはそれが、新しい価値観を纏っている言葉に聞こえた。でも、何だか気恥ずかしくて私自身は「パートナー」とはまだ言えそうにないなあ…。