海外で日本語を教えています

日本語教師です。ネイティブスピーカーとしてだけでなく、色んな角度から日本語を見ていきたいと思っています。

日本はとっても宗教的な国

「日本は無宗教の国だ」と思っている日本人は多いのかもしれません。私も昔はそう思っていたけれど、最近では「いやいや、むしろすごく宗教的なんじゃ…」と感じています。

私の知り合ってきたフランス人たちは、日本人を形容するのに「respectueux」という言葉をしばしば使っていました。この言葉はrespect(尊敬)の形容詞形で、日本語にすると「恭しい、畏まる」といったところです。フランス人からすると、日本人はリスペクトする対象を持っているように見えるということでしょうか。

では一体、日本人は何を「尊敬」しているのでしょうか。世間の目?天皇陛下?仏様?八百万の神?

私は、上記に挙げた対象すべてだと思っています。日本人は他人の目を常に意識するから出過ぎた真似はあまりしないし、お墓参りをちゃんとするし、初もうでに行ってお祈りをするのではないでしょうか(日本人全員がそうだというわけではなく、あくまで傾向としてですが)。

特に「八百万の神」なんかは、文化的に残っている国は世界でも稀です。イスラム教やキリスト教など、一神教の宗教の国や地域が多いですよね。カトリックがマジョリティーであるフランスでは、「トイレの神様」なんて冗談でしかありません(フランスにはトイレに神様がいらっしゃらないので、だいたいのトイレが「神も仏もあったもんじゃない」状態です(笑))。

つまり、日本人は結構宗教的なんだよということです。目に見えないものに敬意を払う態度は、とても素晴らしいことだと私は思います。変に海外かぶれをするよりも、日本人ならではの考え方をアドバンテージにする方が賢い生き方なのだなと、最近は感じています。特に海外で暮らす際にはそうあるべきだと思います。

 

最後に。キリスト教や世界の宗教について詳しく知りたい人におすすめの本です。対談形式なのでさらっと読めます。

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